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姉「妹に監禁された」#後編 【戦争】


http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1327413569/

姉「妹に監禁された」#前編
姉「妹に監禁された」#後編




120 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/27(金) 06:12:27 ID:xxb7DEXA


【スマトラ島従軍日記7】


妹「スマトラ島の旧正月が近い」

妹「本日、我々《ロベルタ》は華僑街の飾り付けを行った」

妹「1月1日を新年とする我々《ロベルタ》には、旧正月の感覚はあまり理解出来ない」

妹「…しかしパーティは、皆で行うほど楽しいもの」

妹「1人で参加するパーティは寂しいが、ここには仲間がいる」

妹「…憂鬱なジャワ島の戦局を忘れられる有意義な時間でした」

妹「…………」

妹「本音を書けば、きっと心配をかける」

妹「しかし本音をぶちまけてしまいたい」



121 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/27(金) 06:19:13 ID:xxb7DEXA


妹「そんな二律背反が、常に私達の心に存在します」

妹「そしてだんだんこの日記に何を書けば良いかが判らなくなる」
妹「…………」

妹「…きっと今日は少し寂しい日なのだと納得させ、こうして寝床で日記を閉じます」


「いえす、あいあむりとるしすたー。
 貴女の妹は生来の寂しいがりです。



123 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/27(金) 13:48:44 ID:xxb7DEXA

【スマトラ島従軍日記8】


妹「スマトラの祭は騒がしい」

妹「第2のテト攻勢に備え、我々《ロベルタ》は前日に充分な休息を頂いた」

妹「ここの所の苛立ちや焦燥感は、睡眠不足が原因だったと思う」

妹「ペンを持つ指先にも心なしか力が入る」

妹「…………」

妹「そんな我々《ロベルタ》も、本日の爆竹には大いに悩まされた」

妹「銃声かと警戒体制に移る我々《ロベルタ》陣地前を、
  爆竹を持った子ども達が走り抜けたのは、一度や二度ではない」



124 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/27(金) 13:58:59 ID:xxb7DEXA


妹「…それから、仲間の1人の妊娠が分かったのも今日だ」

妹「毎夜、『御主人さま』のもとに、通い続けていたのだから当然のこと」

妹「彼女には、安定期を迎えるまでは『御主人さま』と共に住まうことが許可された」

妹「母体を気遣って、彼女と『御主人さま』は当分非番なのだそうだ」

妹「…幸いジャワ島守備隊の一部が、このスマトラにも『転進』してきたため、日常業務に支障はない」

妹「残念ながらテト攻勢は、ジャワのほうだったらしい」


「いえす、あいあむりとるしすたー。
 貴女の妹は今日の給食当番です」



125 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/27(金) 14:20:42 ID:xxb7DEXA

【スマトラ島従軍日記9】


妹「スマトラの空は明るい」

妹「本日午後、哨戒任務中の幼が姿を消した」

妹「我々《ロベルタ》はインドネシア陸軍と多国籍軍に捜査協力を要請」

妹「幼は欧州だけでなく、多くの国の新聞が一面を飾ったこともあった《メイド》だ」

妹「それだけに各国空軍は、夜間の照明弾と軍用ヘリを用いてまで、幼の捜索を重要な任務としてくれた」

妹「例の青ツナギの好青年も、我々《ロベルタ》の警護役として派遣され、
  先刻まで話し相手になってくれていた」



126 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/27(金) 14:33:43 ID:xxb7DEXA


妹「もうバレンタインなんて気分ではない」

妹「『昼間、私が彼女と一緒に行動していれば、きっとこんな事態にはならなかった』」

妹「それが我々《ロベルタ》全員の心情だ」

妹「…………」

妹「…もうすぐ日付が変わる時刻にも関わらず、幼の足取りは依然掴めていない」


「いえす、あいあむりとるしすたー。
 貴女の妹は、今日から部屋に1人です」



127 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/27(金) 16:47:24 ID:xxb7DEXA

【スマトラ島従軍日記10】


妹「スマトラの軍議は眠たい」

妹「幼が消息を断って1週間で、彼女の捜索は打ち切られた」

妹「これは捜索側の怠慢ではない。
  彼らとて、今すぐ幼の捜査に戻りたい気持ちは、我々《ロベルタ》同じだ」

妹「…………」

妹「だが、それは許されない」

妹「『ボルネオ島陥落』」

妹「この衝撃的な事実が判明したのは、つい先刻」

妹「久方ぶりに調子の良かった通信機に、一番初めに飛び込んできたのがこの緊急連絡だった」



128 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/27(金) 17:16:37 ID:xxb7DEXA


妹「我々《ロベルタ》はインドネシアの土地勘に乏しく、西カリマンタン、東カリマンタンと言われても困惑するしかない」

妹「…だが、脱走兵たちの奇襲が成功したことを通信機は伝えてくれた」

妹「東南アジア諸国が南沙諸島問題に執着する隙をついての蛮行は、ここまでの規模になっている」

妹「…私達は認めねばならない」

妹「先の『にらみ合い』は、『正規軍をばら蒔くため』のパフォーマンスでしかなかったことを」

妹「そして我々《ロベルタ》は、最初から巨大な獣の中にいたことを…」


「いえす、あいあむりとるしすたー。
 貴女の妹は《メイド》です」



130 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/27(金) 23:36:59 ID:xxb7DEXA

【2015年 2月15日】


ニュースキャスター
『…本日、ボルネオ島インドネシア領にて、一部イスラム過激派が暴動を起こしました』
『暴動の規模などは、現地も情報が錯綜していて、詳しいことは分かりません』

『…次のニュースです。埼玉県熊谷市で犬のお巡りさんこと安西常陸介君が……』ドータラコータラ



131 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/28(土) 00:08:00 ID:h3olHcFE


(同日、画材屋『銀杏と茶碗蒸し』店内)


店「もしもーし」

店「やあお早うさん」

店「今のテレビみたかい?…あれは酷いねぇ」

店「正直、湾岸戦争やイラク戦争の時の方がマスコミは働いていたと思うよ」ハァ…

店「…本部に確認するまでもなく、ネット上では早くも動きがありまして」

店「幸い、同じボルネオ島でもマレーシア領とブルネイ領に殆ど被害が出なかった様で…」

店「そうそう。『マレーシア領』と『ブルネイ領』」

店「特にブルネイ領なんて、暴徒が素通りして隣のインドネシア領に向かったなんて話も」

店「…ああ、やっぱりねぇ」



132 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/28(土) 01:01:30 ID:h3olHcFE


店「多分次に彼らは、国連の本格的な武力介入が決議前に、現地の『実行支配』を狙います」

店「…ええ、無茶な論理とは承知の上での発言です」

店「ですが、現在の多国籍軍は、【家族補完計画】に則った治安維持目的の最小限の部隊しかいません」

店「インドネシア軍もいますが、彼らの装備水準はまだ途上」

店「…近年の原油高を考慮しても、もう少し時間がかかるでしょう」

店「…………」

店「テレビではイスラム過激派など言っていますが、
  彼らの裏に『脱走兵』という名の『工作員』がいることは明白です」



133 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/28(土) 01:13:46 ID:h3olHcFE


店「そうして、『脱走兵』による実行支配が完了すれば、『鎮圧』に向けて『本国』が軍を動かす」

店「…インドネシア政府には、『元々は我々の責任だ』とか、
  『今は暴徒が統治している』とかで理論武装すれば良い」

店「…………」

店「そうです、アフガン戦争と同じです」

店「後は出来レースでしょう?」

店「…テケトーに戦って、テケトーに人が死んで『脱走兵』達は降伏する」

店「これで、インドネシアでの『原油の優先権』を得る魂胆かと」

店「え、正しいかどうかの確証をくれ?」

店「あっはっは、…ご冗談を」



134 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/28(土) 01:27:19 ID:h3olHcFE


店「きっともっと悪い予感がするといった僕の勘で充分でしょ」

店「…………え、駄目?」

店「なら、今度から(21)同盟謹製のお土産は必要ないと? そう仰られるわけで」

店主「…………」ヒヒヒ

店「さすが! 手が早さに定評のある御方! その風体は伊達じゃないッ!!」

店「では失礼を」

店「『イエスロリコン、ノータッチ。…汝に淑女のご加護がありますように』」

ガチャリ

店「…………」ツーツー

店「さて、今の僕が出来る根回しはこんな所かねぇ」

店「そういえば、姉君の研修もそろそろ終わる頃だ」


店「…ふむ」ピポパ


プルルルル

店「もしもーし、はろー」



135 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/28(土) 02:20:36 ID:h3olHcFE

(同日 西播州天文台)


兄「…………」プツリ

姉「兄上、どうした?」

兄「ん、画材屋の店主からの電話だ。姉君の近況を聞きたかったらしい」

姉「ふむ、また一緒にお茶を飲みたいものだ」

兄「止めとけ」

姉「悪人には見えなかったが?」

兄「…本当に悪い人間とは、普段は本性を隠すんだよ」

姉「そうか、残念だ。それよりも任務の『植林作業』を見てくれ」ホレホレ

兄「…………」
姉「…………」ドキドキ

フムフム

兄「…ん、初めてにしては良くやったな。凄いじゃないか」

姉「そ、そうか」テレテレ



136 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/28(土) 03:37:18 ID:h3olHcFE


兄「時間も丁度良い。一端家に帰って飯にしよう」

姉「…………」コクリ

スタスタ
テクテク

姉「…でも兄上、どうしてメイドが『植林作業』を行うのだ?」

兄「ん、何か変か?」

姉「私達の国の常識では、メイドはハウスキーパーやベビーシッターの延長だ」

兄「…ん、だから『家事手伝い』以外は職業の範疇に無い、と?」

姉「そこまでは言わんが、まあ概ねはその通りだ」

兄「でも、君は《メイド》だろう」

姉「いかにも《メイド》だ」

兄「なら、『そういうこと』で良いじゃないか」

姉「???」クビカシゲ



137 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/28(土) 04:20:04 ID:h3olHcFE

(ある男の独白3)


「…まず最初に、《メイド》が古典的なメイドではなく、
 《メイド服》を着た個人を指す言葉でもないことを明記する」

「ただの『コスプレ』がしたければ、『仲間内』や『その筋のお店』で行えば良い」

「そう《メイド》はメイドではない」

「…我々の求める《メイド》の概念は、いわば汎用性の高い派遣社員に近似している」

「だが、目的が違う」

「《メイド》の任務は至って単純」

「《世界の歪み》を正すこと」
「『御主人さま』を探すこと」


「それが我々の求める《メイド》だ」



138 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/28(土) 04:51:05 ID:h3olHcFE


「…《世界の歪み》とは何か」


「例えば、陸」

「世界の陸地は汚れている。砂漠化が進み、森林資源の管理が行われていない地域がある」

「例えば、海」

「世界の海は汚れている。海洋汚染や漂流物などの問題は既に諸君らもご存知の事だ」

「例えば、空」

「夜空を見上げてみたまえ、そこにどれだけの星が見える」


「そして、そんな世界の中で生きる我々の家庭に全く澱みが無いといえるかね」



139 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/28(土) 05:00:15 ID:h3olHcFE


「だが、そうした問題は長期間放置され続けてきた」

「否…、企業間や自治体、或いは各家庭の問題として丸投げされ続けてきた」

「酷い場合には《歪み》にすら気付かないままで」

「それは何故か」

「当たり前だ。《メイド》にかせられた命題より幾分にも簡単といえよう」


「…それは『金』にならないからだ」



140 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/28(土) 05:12:10 ID:h3olHcFE

「故に我々は提示する」

「我々は、《メイド》を国家間を越えて雇い、我々の求める《何か》の『1つ』とする」

「そして、《メイド》を《我々の共通する歪み》に当たらせることを!」



141 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/28(土) 05:24:31 ID:h3olHcFE


「その為ならば、我々は幾らでも協力しよう」


「『安全』が欲しいかね」

「ならば、我々は多国籍軍を編成し、無理矢理にでも対象地区を『安全』にしてみせよう」

「…強姦、暴行、セクハラ」

「《メイド》を奴隷と勘違いする輩には、我々は厳罰を持って望もう」



142 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/28(土) 05:28:10 ID:h3olHcFE

「『賃金』が欲しいかね」

「ならば、我々は新たな共通貨幣をもってその労働を酬いよう」

「…横領、賄賂、天引き」

「《メイド》の報酬管理には、他国の監査官を義務付けるなど、その透明性を約束しよう」



143 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/28(土) 05:42:08 ID:h3olHcFE

「『友人』が欲しいかね」


「ならば、我々は舞台を整え、信頼出来るパートナーを傍に控えさせよう」

「…医者、軍人、SP」

「《メイド》の勤務時間以外の行動は、原則として自由とし、多くの物事に触れる機会を与えよう」



144 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/28(土) 06:02:51 ID:h3olHcFE


「一定期間の後、《メイド》は滞在地の変更を行うことも出来る」

「世界を旅する中で、《何か》を『何か』に変えていく」


「その中で、我々は《メイド》自身に、生涯の伴侶『御主人さま』をを手に入れる事を望む」


「…その時こそ、《メイド》が『メイド』になるのだから」



145 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/28(土) 06:08:33 ID:h3olHcFE

(ある男の独白4)


「…尚、この男性版が《執事》である」

「以上」



147 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/28(土) 07:14:56 ID:h3olHcFE

(同日 佐用町の一軒家)


兄「ん、そんなこんなが《メイド》誕生秘話だ」

姉「……」コクコク

兄「ふふふ、凄いだろう」

姉「……」

兄「新たな概念は新たな産業に繋がるわけだ」

兄「例えば、姉君の《メイド服》も、実は批准国独自のオリジナルモデルだったりする」

姉「」ワオ!

兄「…その《メイド服》を着るには、その国の国籍を得るか、現地で働くしかない」

姉「色々悪用は…」

兄「当然ある」

兄「…敵対国の《メイド服》女性に乱暴する風俗店や、粗造なレプリカを作製した業者の摘発は後を絶たない」

姉「彼らの処罰は?」

兄「今は見せしめの意味もあり、重罪が確定している」



148 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/28(土) 17:31:21 ID:h3olHcFE


兄「『偽御主人さま』事件もかなりの数が報告されている」

姉「問題ばかりだな」

兄「だから、デバックやアップデートが常に流動的に行われている」

姉「…………」

兄「そもそも《メイド》を含めたその他の超国家間公務員制度が、
  人類全体で《何か》を求めようという曖昧な構想に基づいている」

姉「問題はあって然るべき、と?」

兄「…………」コクリ

姉「デメリット以上のメリットを見込んで、の処置か」

兄「ん、まあ極論すれば、社会の構造なんて大半がそんなもんだからな」

姉「ふうむ」



149 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/28(土) 23:34:28 ID:h3olHcFE

兄「手厚い庇護下に置かれた《メイド》は、
  その土地の雰囲気に馴染むため、こうした現地研修を受けるわけだ」

姉「東京、神奈川、兵庫という選択の基準は?」

兄「何処も日本の歴史の中で、早くから異国文化があった土地だからだ」

姉「…………」ホウホウ

兄「将来的には、北海道や静岡、沖縄なども研修先に選ばれるだろう」

姉「…ふむ」

兄「君の選んだ兵庫県は土地柄、南北で複数の気候帯に属する珍しい県でもある」

姉「日本の風土を学ぶ上で、これほど適した県は無い、ということか」

兄「ご明察」



150 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/28(土) 23:54:16 ID:h3olHcFE

姉「それなら、何故この片田舎の小さな町が研修先になったのも分かる気がする」

兄「それは何より」

姉「…それで兄上達は、何故先程から防寒具を用意しているんだ?」

兄「ん、それはだな…」

ガチャッ

従「お従兄さま、こちらも準備が整いました」ホコホコ

姉「従姉上も温かそうな装いで…」
従「季節柄、甘酒やホットコ-ヒーも用意して御座います」

兄「ご苦労様。それじゃあ行こうか」

姉「一寸待て、もう夜だ。…わわっジャンパーぐらい自分で…」ワタワタ

従「いえいえ、ご遠慮なさらず可愛い従妹の面倒をみるのも、私達の役目です」

ヌガセヌガセ

姉「…ひぃっ!」



151 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 00:15:23 ID:6MpwHqnw

ドタドタバタバタ

従「…うふふ」ホッコリ

兄「どうした姉君、そんな泣きそうな顔をして」

姉「…兄上、実はわかってて言っているだろう」ゲッソリ

兄「さてな」シラジラ

従「冗談はさておきまして、そろそろあちらも準備が出来た頃でしょう。お車を用意してきます」

ガチャリ

姉「……あちら?」



152 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 00:24:21 ID:6MpwHqnw

兄「…ん、姉君」

姉「なんだ?」ジト

兄「君には、これから日本フリークの君でも知らない秘密の場所を案内しようと思う」

姉「?」

兄「兵庫県、いや日ノ本が誇ると言って良い」

姉「…!」ナント

兄「『西播州天文台』」

姉「ええと、それは今日私が植林していた山の天文台だろう?」

兄「…の中にある天体望遠鏡『なゆた』。日ノ本国最大級の一般開放型天体望遠施設」

兄「日ノ本は、君の母国とおおよそ同じ緯度だと聞いている」


兄「…久し振りに、君の母国と同じ空を眺めてみないかな?」



153 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 01:14:23 ID:6MpwHqnw

(西播州天文台 施設内)


係員
「それではこちらへ」

姉「……」ワクワク
従「……」ニコニコ
兄「……」

係「あ、申し訳ありません。当施設では様々な観測用の精密機器を用いています」

係「そのため、機器の悪影響を与える恐れのある携帯電話などは、必ず電源をOffにしておいて下さい」

姉「うむ、わかった」ドキドキ

従「…宜しいのですか」ヒソヒソ

兄「昼間のうちに、部下に下調べを行わせている。『不審な点』はなかったそうだ」ヒソヒソ

兄「一応、SPとして、どちらかが姉君と共に入り、もう片方が外を見張ろう」ヒソヒソ



154 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 01:28:40 ID:6MpwHqnw

従「承りました」ヒソヒソ

兄「…ところで、従姉君は星に詳しいのか?」ボソボソ

従「『ホーエイ・ノジリが冥王星の命名者だ』という程度の初心者です」ヒソヒソ

兄「誰だ?」ボソボソ

従「日本の小説家の方です」ヒソヒソ

兄「わかった。なら君に姉君の補佐を任せたい」ボソボソ

従「…例え任務であっても、《お兄ちゃん》は《お兄ちゃん》でありたいと?」ヒソヒソ

兄「…………」フイッ

従「わかりました」クスクス


トテトテ

姉「兄上、従姉上、何を内緒話をしている?」

従「いえいえ、何でもないですよ。係員さんご案内宜しくお願い致します」



155 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 01:40:37 ID:6MpwHqnw

姉「…………」ジー

兄「…何でもない。ほら行ってこい」

姉「? 分かった」

トテトテトテ

姉「従姉上、兄上は留守番だそうだ」

従「…了解です」クスクス

係「…………」ポー

従「係員さん?」

係「あ、はい。…すいません外国の方と話すのは初めてでして」

従「日本語でOKです」ニコリ

係「ど、どうも」キレイナカタダナー

ガチャリ

ワイワイガヤガヤ


兄「…行ったか」

兄「さて、こちらも見張りを任せて貰おうかな。『見張り』をね」



156 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 02:03:51 ID:6MpwHqnw

【2015年 2月16日】
(西播州天文台 施設内)


カチカチ

兄「日付が変わったか」

兄「こちら現在異常なし」

トクトク、コクコク

兄「ふぅ、冷える夜は甘酒が旨い。本酒粕も混ぜるとは、従姉君も趣味が渋い」

別の係員
「すいません」

兄「ん、何か」

別「はい、御来館の記念として、当館では細やかですが記念品やパンフレットを準備しておりまして…」

兄「それで?」

別「あの、ですね。
  …折角なら、お嬢さん方の好みの傾向を教えて頂ければ、喜んで貰えるのではないかと」

兄「なるほど」



157 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 02:23:05 ID:6MpwHqnw

別「お兄様、如何でしょう?」

兄「良い考えだと思う。…だが一応、安全確認に現物を見せて貰っても宜しいか」

別「はい、どうぞ!」

別「…………」ホイサ
兄「…………」ドモサ

パラパラ

兄「…なるほど」

別「どうですか? そしてこちらが記念品『当館オリジナルキーホルダー』です」

カチャカチャ

兄「ん、月に木星に、土星…」

別「竜座3000光年のキャッツアイ、牡牛座400光年のプレアデス、鯨座10億光年のパーフェクト10…」



158 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 03:20:47 ID:6MpwHqnw

兄「…結構種類があるんですね」

別「はい、星の数は限りないですから」ニコニコ

兄「分かりました。しかし、これだけの数があるなら、本人達が選んだ方が喜ぶと思います」

別「…なるほど、確かにそれはそうですね」フムフム

兄「『選択肢は多い方が楽しい』、そうでしょう?」

別「ええ確かに。後は、星座早見やグラスなどがありますが」

兄「そちらの中身の物は昼間に此方でも確認しています。
  …包装もキチンとしてありますし、開封の必要はありません」

別「分かりました」

兄「いえ、御協力感謝致します」



159 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 03:30:43 ID:6MpwHqnw


別「参考までに、お兄様自身はどの星を選ばれます?」

兄「当然これを」

別「…………」

兄「ん、何か変な選択ですか?」
別「いいえ、私達の町の歴史にお詳しいようでしたので、少し驚きました」

兄「シリウスを選んだ方が?」

別「さあ、どうでしょう?」ニコリ



160 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 03:51:53 ID:6MpwHqnw


ガチャリ

従「…お留守番ご苦労様です」

兄「お帰り、そっちも付き人ご苦労さん。姉君も楽しめたか?」

姉「うむ」コクコク

兄「…それは何より」

姉「兄上、兄上が手に持っているのは?」

兄「ん、…ああ、こちらの係員さんがお土産に下さったんだ」

別「はい、天体観測お疲れでした。
  こちら御来館の細やかですが記念品となります。宜しければどうぞお受け取り下さい」ドウゾ!

姉「…!」ペコペコ

別「…それから、こちら当館オリジナルキーホルダーもどうぞ。
  沢山種類が御座います。お好きなのをお選び下さい」

カチャカチャ

姉「!」キラキラ



161 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 04:27:34 ID:6MpwHqnw

(同時刻 欧州某所)


プルルルル…ガチャリ

?「やあ、久し振りだね」

?『…貴方か』

?「ああ私だ。ところでモスクワの冬は、やはり寒いものかね?」

?『…挨拶は結構、要件は?』

?「ふむ、せっかちさは相変わらず健在のようだ」

?『…無駄がないだけだ』

?「物は言い様だな。まあいいさ…、
  いきなりですまないが【悪い情報】と【とても悪い情報】がある。どちらから聞きたい?」

?『【悪い情報】からどうぞ』

?「…君はそういう性格だね。これは今日、日本の同志からの報告だ」

?『結構、【インドネシアで戦争が近い】という情報なら既に此方も入手している』



162 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 04:54:47 ID:6MpwHqnw

?「その様子だと、もう何かしらの手は打った様子だね」

?『…黙秘する』

?「いいさ、どうせ今日か明日のニュースか新聞で分かる」

?『…それで【とても悪い情報】とは何だ?』

?「ああ、こちらは米国の同志達からの報告だ」

?『…それは何だ』

?「【メキシコ湾で大規模な原油流出事故が起こった】」

?『!!!』

?「…ああ、やはり流石の君でも驚くか。何か安心したよ」

?『…規模は』

?「…2010年と同規模か、それ以上。現在も全力で封じ込めに奔走している最中だそうだ」

『…施設の老朽化を放置し続けたむくいか』

「悪い時には悪いことが重なるとはよく言ったものだね」



163 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 05:13:15 ID:6MpwHqnw

『…それなら』

「ほぼ間違い無く、米国経済が止まる」

『…………』

「それに、油が無ければ軍艦なんてただの鉄の棺桶さ」

『…日本が油を買って、米国に渡せば』

「せっかく世界が《何か》を目指して動き始めたのに水を指すのかい?」

『…………』

「っと、すまん。声を荒げてしまった。私も年かな」

『…いいえ、お気になさらず』

「《何か》を求める原動力の日本が自由に動けるよう、私達は新たな『通貨』まで造ったんだ」

『…承知しています』

「戦争の為に金は必要だ。…だが、我々の作り上げた『通貨』は理想のための『通貨』だ」



164 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 05:27:35 ID:6MpwHqnw

『…血で染め上げてはならないと?』

「その通りだ。そうでなくては、『通貨』は『我々が戦争の為に造った通貨』になり果てる」

『…【家族補完計画】第11条第3項か』

「その通り。…『通貨』を使用するのは、《何か》の《代行者》に限る」

『…故に《何か》を求める我々は彼らに協力する』

「その為に【一度『通貨』を給与として発行し、現地通貨と変更する】
 などという面倒臭いシステムを創ったんだ」

『…………』

「まあ、そういうことだ」



165 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 05:42:22 ID:6MpwHqnw

『…この話を他の国には?』

「その真っ最中さ。まあ、常任理事国から始めてるがね」

『…私にどうしろと?』

「取り敢えず、今度の会議で米国の『通貨』の完全な軍事転用を要求してくるだろうから、
 それに反対票を投じて欲しい」

『…………』

「…ああ、そうさ。我々が『治安維持』という曖昧な目的で、『通貨』を使用しているのは百も承知さ」

『…………』

「しかし同時に、それまでゴミ拾いでしか生計を立てる手段の無かった子ども達が
 《執事》や《メイド》となって、人生を歩み始めたことも知っている」



166 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 05:59:53 ID:6MpwHqnw

『……ああ』

「わかるかい? 競争に破れて倒れた者に、最初から競争への参加が許されなかった者に…」

『…我々が一本のセーフティネットを構築した』

「その通り。…まあ突き詰めてしまえば、しがない老人の理想論だがね」

『…………』

「すまんね、年甲斐もなく」

『…いや、概ね理解した。

「どうも」

「…だが問題がある』

「なんだい?」

『…今更戦争は不可避だ』

「うん、そうだね」

『…現状、多くの国で《彼ら》が活動するために、多くの『油』が消費されている』

「ああ、そうだとも」



167 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 06:10:54 ID:6MpwHqnw

『…そのハンデを背負った我々が、どうやって戦争に勝つのか』

「大問題だね」

『…貴方はその【解答】を持っているのか』

「…いや、無いよ?」

『…………』
「…………」

「だから、《それ》を探すための会議を開きたい」

『…………』フッ

「…鼻で笑ってんじゃねぇよコラ」アアン



168 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 06:21:39 ID:6MpwHqnw

『…良いでしょう』

「おお即答」

『…いえ、我々も、あの閉塞感しかなかった時代を拭い去りたいのは同じです』

「…………」

『…それでは失礼を。貴殿の奮闘を応援致します。【ローマ教皇】殿』

「またな、【大統領】殿」


《イエスロリコン、ノータッチ。貴殿に淑女のご加護があらんことを!》
《イエスショタコン、チョイタッチ。貴殿に紳士のたしなみあらんことを!》



170 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 07:16:08 ID:6MpwHqnw

【SOS、地底より】


「…私は《ロベルタ》所属の幼」

「現在時刻、現在位置ともに不明」

「唯一わかるのは現在、何処かの施設内で監禁されていることだけ」

「5メートル四方の室内にベッドが2つ。1つは私のもの、もう1つは私の世話役の少女のもの」

「彼女は、半分壊れている」

「…訂正、何故半分正気を保っているかが不思議な状態にある」

「年齢は、恐らく10代半ば」

「両手両足を有刺鉄線で拘束され、太い鎖が肋骨を貫通し、壁に繋がれている」

「その腹は、身体の肉付きに比べて異常に膨れ、一目で彼女が妊娠している様子が見て取れる」



171 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 07:33:36 ID:6MpwHqnw

「血色は良く、栄養は行き届いているらしい」

「やや浅黒い肌の色から、東南アジア系だということは分かる」

「彼女の顔には化粧が施された形跡があり、
 (化粧が)無くとも、アジアンビューティと呼ばれるに相応しい色気がある」

「だが、そんな彼女の瞳には生気が無い」

「時折、思い出したように小声で何かを呟くが、残念ながら私は聞き取れない」

「猿轡を噛まされるまでは、私も何度か対話を試みたが、返事は一向になかった」

「何となく、極度のストレスから幼児退行を起こしている可能性が高いと思われる」



172 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 07:43:39 ID:6MpwHqnw

「一方、この『無口』な隣人横の私の待遇は、異常な程良い」

「私も拘束はされているが、革製の比較的品質も良い」

「私が着ている《メイド服》が荒らされた跡はなく、私が記憶している限り、膜が破られた記憶もない」

「唯一の変化は、私が意識を失っている間に、長かった髪が今はセミロングぐらいまで切り取られていたこと」

「《ロベルタ》内でも有数の艶やかな金髪ロングは、私の数少ない誇りでもあった」

「洗髪は行われているらしく、嫌な匂いはしない」

「空調設備は上々」

「…気分は最悪だ」



173 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 07:54:42 ID:6MpwHqnw

【SOS、地底より2】


「多分恐らく夜が来た」

「夜になると、何となく施設内の雰囲気が変わる」

「それもあまり歓迎されない方に」

「私達は基本1日2食。朝と夜に軍隊でお馴染みの『臭い食事』が支給される」

「食事が終われば、私達の拘束が解かれ(といっても、少女の方は壁の鎖がほどかれるだけだが…)、
 『レクリエーション・ルーム』へと運ばれる」

「部屋には多くの軍服姿の東洋人と首輪に繋がれた多くの女性がいて、私達の方を見ている」

「ああ、少数であるが女性の軍人もいる。…いないこともない」



174 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 08:13:07 ID:6MpwHqnw

「そして私は必ずこう問われる」

「『…お前はこの男を選ぶのか?』」

「軍人達は、一人ずつ前に進み出ては、自らを指差しては自信満々に、私にそう尋ねる」

「しかも、続いてアメリカン・イングリッシュで、耳障りな浮わついた言葉が付随してくる」

「…馬鹿馬鹿しい、選ぶわけがない」

「だから私は、私が『マスメディア』に流した『曖昧な笑顔』を浮かべ、
 ダブリン訛りのクイーンズ・イングリッシュで『丁重に』お断りする」

「結果、彼らは立候補しては撃沈する」

「しかし、それさえも『遊び』の一種らしい」



175 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 08:33:44 ID:6MpwHqnw

「仲間が振られる度に、嘲笑と野次、拍手が巻き起こる」

「私が西洋人だからかも知れないが、この部屋の東洋人は皆一様な顔に見える」

「そして彼らは、水商売の女と同様、常人ではあり得ない色をした前歯を有しているのが特徴だ」

「私はかつて昆虫学者を目指し、ボルネオの密林を歩いていた」

「生来天然物が好きな私にとって、この軍人達の姿が妖怪に見える」

「吐き気がする」

「そして、この悪夢が過ぎ去れば今度は私達は衣服を剥がされ、『オムツ』の交換が行われる」

「私の身体をなぶる様な視線に、私は身の毛がよだたせながらも胸を張る」



176 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 08:44:51 ID:6MpwHqnw

「ここで弱みを見せることは、後々何か嫌なことに繋がる」

「ここでも、私の『着替え』は、女性仕官の手で着替えが行われる」

「私から《メイド服》を脱がせ、オムツを取りさると、私の糞尿にまみれたおしりが露になる」

「…それを掃除するのが、私の『世話役』の少女だ」

「彼女は無表情に、淡々と女性軍人に押し付けられるまま、私の陰部を舐めていく」

「少女が舐めにくければ、私は体勢を変えられ、犬のように舐め回る彼女に身を委ねなくてはならかい」

「これは他の首輪付きの少女達も同じだ」



177 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 08:59:11 ID:6MpwHqnw

「少女による『清掃』が終われば、
 唾液でべとべとになった私の下半身はウェットティッシュで綺麗に拭き取られる」

「そして新たなオムツを持った女性軍人に連れられ、シャワー室に私の身体は石鹸やシャンプーで清められる」

「…この若い女性軍人は、すまなそうな顔で私の介助についてくれる」

「なんとなく彼女だけは、この妖怪の巣窟で唯一『普通』に思える」

「だが、彼女が話しかけてきても、私はあまり満足に答えられない」

「…なんとなく、一度妥協を許してしまえば、後は際限無く彼女に甘えてしまう予感がする」

「そして、『その状況』を妖怪達は待ち望んでいるのではないか」



178 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 09:07:55 ID:6MpwHqnw

「真偽を問う手段のない私は、彼女から乱暴にタオルを受け取り、身体を拭う」

「…私がシャワーで涙と鼻水を隠していることは彼女も知っている」

「だから、タオルに顔を埋めた私が落ち着くまで、彼女は頭を撫でてくれたり抱き締めてくれたりする」

「私は感謝の言葉を述べない」

「彼女もそれを強要しない」

「…そして、私の無事を確認すると私達はあのベッドしかない部屋へと向かう」

「その際、あの『レクリエーションルーム』前を通るのだが、そこからは獣の叫び声しか聞こえない」

「…私には、あの扉を開ける『勇気』はない」



179 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 09:21:46 ID:6MpwHqnw

【SOS、地底より3】


「深夜遅くになって、私達の部屋は乱暴に開け放たれる」

「『あの部屋』の後、シャワーを浴びせられた少女が、男につれられやって来る」

「少女は全裸の場合が多い」

「数々の暴行痕が残る少女の股からは、
 シャワーを浴びせられた後であっても男の精液が垂れている場合も多い」

「そして、彼女のベッドで狂宴の続きが行われる」

「前記にもしたが、彼女は妊娠している」

「だが、男の前ではそれは何の意味も介さない。擦りきれるまでに打ち付けられ、叩きつけられる」



180 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 09:31:26 ID:6MpwHqnw

「半分壊れていても、少女は痛ければ泣くし、貫かれれば少女は喘ぐ」

「彼女は、もがきもするし、嘔吐もする」

「私の鼻孔に、先程少女が食させられた老廃物の匂いが飛び込んでくることも少なくない」

「明け方になり、男が部屋から引き上げると別の男達がやってくる」

「彼らは同じ東洋人の軍服を着ているが、位が低いか立場が低い」

「だが、彼らも糞便と精液で汚れた少女の身体を弄び尽くす」

「隣で縛られる私に触れる権利は無く、惜しげに覗き込んでは少女を犯す」



181 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 09:35:49 ID:6MpwHqnw

「そして時間が来ると少女を連れて部屋を出で、彼女の『洗浄』に取りかかる」

「何度でも書こう」

「ここは妖怪の巣窟だ」

「ここは地底、地面の国」

「ここに太陽は当たらない」
「ここに風は吹かない」
「ここに救いの光は無い」

「SOS、地底より」



182 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 10:07:51 ID:6MpwHqnw

【2015年 2月18日】
(佐用町内の一軒家)


姉「…………」ゴソゴソ

パタパタ…ギィッ

姉「……ン」ショロロロロ

姉「…………」フキフキ

ジャー…キュッキュッ

姉「…すまん兄上。夜中に起こしてしまって」ザー

兄「ん、平気だ」

姉「…………」
兄「…………」ホラヨ

姉「…兄上は優しいな」フキフキ

兄「いや、自分も子どもの頃に、兄に連れていって貰った記憶がある」オオアクビ

姉「兄上の兄上か」

兄「そうだ、兄上の兄上だ」



183 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 10:21:03 ID:6MpwHqnw

姉「ハヤクチコトバみたいだ」ニコッ

兄「…………」

姉「…どうした兄上。鳩がマメデッポーを食らったみたいな顔をして」

兄「姉君が笑った」

姉「? 失礼だな、私も笑うぞ?」

兄「…いや、表現が悪かった。姉君が『本当の意味で』笑顔を見せてくれた気がする」

姉「そうか、兄上にはやはり分かるか」ニコリ

兄「…………」

姉「うん、もう少ししたら兄上に教えたいことがある」

兄「『今』では駄目か?」
姉「『今』では駄目だ」

兄「…………」ジッ

姉「…………」ニコニコ



184 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 10:31:46 ID:6MpwHqnw

兄「…分かった、君を信用する」

姉「ありがとう、そして今までごめんなさい」

兄「どうして姉君が謝る必要がある」

姉「…理由はきっと後でわかる。
  今は『兄上に対して秘密を持っている馬鹿な妹』の謝罪として受け取ってくれ」

兄「…………」

姉「兄上は私を信用してくれた」

兄「ん、当然だ」

姉「…だから、私も兄上を信用することにする」

兄「何を言っている? 何か悪いものでも食ったのか?
  それとも夕食時の心霊特集がそんなに怖かったのか?」

姉「落ち着いてくれ兄上」



185 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 10:44:07 ID:6MpwHqnw

兄「しかし…」

姉「…ん、んんんん、ん?」

兄「どうした? 思い当たる節があるのなら、何だって話してくれ。
  何でも受け止めるし出来る限りの対処法を考えよう。 自分が駄目なら従姉君を呼ぼう」アセアセ

姉「…………」

兄「……姉、君?」ヒヤアセ

姉「…ん、そうだな。 兄上は本当に『何でも』聞いてくれるか」

兄「ん、男に二言はない」

姉「分かった。 なら、ついてきて欲しい」

兄「お、おう」

姉「…そして私と共に寝て欲しい」



188 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 11:21:14 ID:6MpwHqnw

兄「…お、おう?」アゼン

姉「勿論えっちなのは禁止だ」

兄「…………」

姉「ただの家族として、ただの兄として、今の私の側にいて欲しい」

兄「それは自分が君の《兄上》だからか?」

姉「ああ、恐らくはそうだろう」
兄「…………」

姉「駄目か? 可愛い妹の頼みを叶えてくれないのか? 男に二言はないんじゃないのか?」

兄「…………」ハァ

姉「…………」ジー

兄「…今日だけだぞ?」ポリポリ

姉「ああ、…やっぱり《兄上》は『兄上』だ」ニコッ

兄「?」

姉「行こう、兄上!」



187 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 11:07:42 ID:6MpwHqnw

【2015年 2月20日】


ニュースキャスター
『こんにちは、お昼のニュースを始めます』

『まず初めに、昨今、暴徒による島の占拠が騒がれているボルネオ島の話題です』

『現在のボルネオ島を占拠しているイスラム過激派は、
 インドネシア政府に対して独立を要求しているとの情報が入っています』

『マニラの何たらさ~ん』

『はい、フィリピンのマニラ支局の何たらです。こちらでは……』



191 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 15:48:49 ID:6MpwHqnw

【スマトラ島従軍日記11】


「スマトラの春は遠い」

「最近、インドネシア各地から《メイド》達がこのスマトラに引き上げに来ている」

「今日食堂で同席したのは、コモド島の赴任地から来た《執事》と《メイド》だ」

「2人はドイツ出身。アーリア系の良い顔立ちをしている」

「外来植物の草刈りをしている最中に、コモドドラゴンに鉢合わせた話は、聞いていて痛快だった」

「けれど、今はスマトラの住人だ」

「かくいう我々《ロベルタ》とて、今はかつての陣地を引き上げ、多国籍軍の基地にお邪魔している」

「仕事は近くの町に限られ、厳重な警護の下で行われる」



192 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 16:07:08 ID:6MpwHqnw

妹「中華街のあの子ども達は元気だろうか」

妹「人数が過剰で、我々が『何をする』かを考えるために人手が使われたりもする」

妹「飛行機が飛ぶ内に、本国に帰る者もいる」

妹「だが、実はここにも経済面での影響が生じている」

妹「例えば、このドイツ国籍の2人は比較的飛行機に乗るチケットが手に入りやすい」

妹「ドイツ本国の工業力が、彼らの背中に翼を生やしてくれるのだ」

妹「逆に、経済破綻した国では、本国に帰っても『仕事』が無い」

妹「それを知っているから、転勤願いをあまり申請をしない」

妹「そういうことだ」

「いえす、あいあむりとるしすたー。
 貴女の妹は、故郷の空が恋しいです」



193 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 16:23:41 ID:6MpwHqnw

【スマトラ島従軍日記12】


妹「スマトラの星は目映い」

妹「前回書き忘れたが、早くも飛行制限が始まっている」

妹「もともと原油高で本数の少なくなっていた空の便は、大幅に削減されている」

妹「そして、戦争が近いためか、各国が原油を買い漁り、
  産油国のインドネシアに殆ど油が残らない事態に陥っている」

妹「物価も少しだけ上昇している」

妹「特に飲料水の値上がりは、絶対に住民達の不安の現れではないかと推測する」

妹「こうした情報が入るのは、さす多国籍軍の基地だけのことはある」

妹「旧《ロベルタ》陣地のオンボロとは雲泥の差だ」



194 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 16:32:09 ID:6MpwHqnw

妹「青ツナギの好青年の部隊は、現在も幼の行方を追ってくれている」

妹「だが、発信器付きの《メイド服》が、
  あの陣地跡近くの森から発見されて以降、芳しい成果はないそうだ」

妹「こうやって書いていて、軍隊調のキツイ言葉に慣れつつある自分が嫌になる」

妹「我々《ロベルタ》は12人で我々の《ロベルタ》だ」

妹「幼の無事を心より願う」


「いえす、あいあむりとるしすたー。
 貴女の妹は強い子です」



195 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 16:42:52 ID:6MpwHqnw

【スマトラ島従軍日記13】


妹「スマトラの闇は恐ろしい」

妹「多国籍軍関係者から、最悪最低な噂を聞いた」

妹「我々《ロベルタ》には『蛙爆弾』という名称で伝わっている」

妹「これは人間爆弾の一種だ」

妹「かつて、ヤポーンソルジャーが、米国の戦車相手に行なった肉薄攻撃ではない」

妹「ダーティ・ボム」

妹「…生きている人間の体内に爆発物を埋め込み、救助に来た人間もろとも吹き飛ばすのだという」

妹「最初に発見されたのが、若い身重の妊婦を用いた『爆弾』だったため、『蛙爆弾』というらしい」



196 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 16:54:23 ID:6MpwHqnw

妹「分かっているだけで、軍人十数名が被害にあっている」

妹「村人に被害が出ていないのは、遠隔操作式の爆発物を用いているためだという」

妹「『蛙爆弾』の『素材』は、老若男女問わず『使用』されている可能性が高く、
  やって出来ない話ではない」

妹「また、幼が『爆発』したという情報は入っていない」

妹「だが、いつ彼女の訃報が入ってもおかしくない状況下に、我々《ロベルタ》は置かれている」

妹「私達を他の《メイド》や《執事》達は優しく慰めてくれる」

妹「ありがたいことだ」

「いえす、あいあむりとるしすたー。
 貴女の妹は今日も草刈りです」



197 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 17:12:13 ID:6MpwHqnw

【スマトラ島従軍日記14】


妹「スマトラの新婚さんはうらやましい」

妹「今日、近くの村での農作業の手伝いの後、我々《ロベルタ》は彼らの結婚式に招待された」

妹「こんな状況下でも、彼らは生の営みを忘れていない」

妹「私達と彼らは使用する日常言語が異なり、基本会話が成り立たない」

妹「だが、『《我々》のお陰でこうして華やかな式が挙げられる、ありがとう』
  と新婦は私達に礼を言ったのは聞き取れた」

妹「後で知ったのだが、新郎の妹が《メイド》になって家計を支えているのだという」



198 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 17:21:33 ID:6MpwHqnw

妹「それから、いつもの癖で料理を手伝おうとして、慌てて家人達に止められたのが今日の私の失態だ」

妹「仲間たちからも笑われたが、そこに嫌味は無かった」

妹「外では、私達のSPが守る中で宴は始まり、楽しい夜となった」

妹「…………」

妹「酒も振る舞われたが、私達の任務中の飲酒は禁じられている」
妹「だから、帰りにお土産に各自一本つつんでもらった」

妹「これをどうするか、目下それを検討中である」


「いえす、あいあむりとるしすたー。
 貴女の妹は、琥珀色のガラス瓶を眺めています」



199 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 17:34:10 ID:6MpwHqnw

【スマトラ島従軍日記15】


妹「スマトラの兵隊は強い」

妹「今日の任務も、近くの農家のお手伝い。 額に汗を流しながら一本一本苗を植える」

妹「これは楽しいのだが、近所の子ども達が遊びに来ては我々《ロベルタ》に悪戯をする」

妹「…スカートめくりは、きっと何処の国でも共通の遊びだろう」

妹「室内で子ども達の面倒を見ていたはずの《執事》や《メイド》は、彼らの活動力に翻弄されている」

妹「のんびりとした昼下がり、私の背丈はある野生動物が飛び出してきたのには驚いた」



200 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 17:46:09 ID:6MpwHqnw

妹「けれど、警護のインドネシア軍人は対して動じず、1発の威嚇射撃だけで動物を追い払ってくれた」

妹「そして、尻餅をついた私に、紳士的に手を伸ばしてもくれた」

妹「…………」

妹「夕方になって基地に戻る時、私は彼から日本製のお菓子を貰い、頭を撫でてもらった」

妹「彼の妹も《メイド》」

妹「それは異国の《兄妹》という感情だけではない」

妹「それだけ、この国の《メイド》の職業的地位が高く、人々から感謝されているのだ」

妹「…尚お菓子は、部屋でみんなと食べました」


「いえす、あいあむりとるしすたー。
 貴女の妹は、独りぼっちじゃないようです」



201 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 18:34:51 ID:6MpwHqnw

【2015年 2月22日】
(欧州内 某所)


カツン…カツン…

ローマ教皇
「やあ、諸君」ヨォ!

ロ「…苦しい情勢下、こんな遠い場所まで、私の呼びかけに集まって頂けたことを大変嬉しく思う」

ロ「いや、私だけではない。諸君らの協力は、全ての同志達からも感謝の言葉が送られるだろう」

ロ「…本当に、ありがとう」

フカブカ

ロ「さて、諸兄らも知っての通り、現在我々の《子ども達》に危機が迫っている」

ロ「危機とは何か」

ロ「それは、極東地域でこれから開かれるであろう戦争だ」

…ザワ…ザワ…

ロ「静まりたまえ」キッ



202 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 19:14:00 ID:6MpwHqnw

ロ「この議案に関して、既に国連も動き始めている」

ロ「かなり早期に本会議が開催出来るよう、
  現在も各国の首脳との調整が行われているのは承知の通りだろう」

ロ「恐らく4月か5月に、第1回会議が行われる見通しだと聞く」

ロ「…だが、それでは遅い」

ロ「あまりに遅過ぎる!」

ロ「…既にあの2国は、いつボルネオ島鎮圧に向けて、国内の軍隊を動かし『終わって』いる」

ロ「手元の資料を見てくれ」

ロ「これらの写真は、あの2国内の数少ない同志達が
  身の危険を省みずに送信してくれた『動かぬ証拠』だ」

ロ「スパイ衛星からも確認が取れている」



203 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 19:37:39 ID:6MpwHqnw

ロ「後はどちらかの国がゴーサインを出せば、それで『戦争』は始まってしまう…」

ロ「そして、その渦中に《我々の子ども達》は取り残されている」
ロ「…否、インドネシアだけではない」

ロ「日ノ本、ロシア、台湾、ASEAN、NZ…」

ロ「予想戦域の周囲全ての国と地域は、日々歩み寄るこの戦争の足音に対して、
  戦々恐々としながら日々生活を送っている」

ロ「…当然その中には、私達の《子ども達》も数多く存在している」

…ザワ…ザワ…

ロ「なあ諸君、申し訳ないが、私は諸兄らに今一度質問を投げ掛ける」

ロ「…『我々とは何者か?』」



204 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 19:48:50 ID:6MpwHqnw

ロ「…………」

ロ「…ああ、いまさら問われる問題でもないだろう。『我々』は『幼児性愛者』の集団だ」

ロ「ロリコン、ショタコン、ペドフィリア、エフェボフィリア…」

ロ「そう、医学上の分類はごまんとあり、社会から忌まれるべき『幼児性愛者』の集団だ」

…ザワ…ザワ…

ロ「…静まりたまえ、諸君」

ロ「だがそれだけに、我々は現代医学が我らを誤解し、蔑ろにしていかを知っている」

ロ「…『幼児性愛者』とは『幼児性』を『愛する者』であり、『幼児』を『性的に愛する者』ではない」

ロ「仮に後者であっても、現実社会では慎みをもって対応する」

ロ「『変態紳士』」

ロ「…それが我々『幼児性愛者』だ 」



205 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 19:56:52 ID:6MpwHqnw

ロ「では、そんな『我々』の根源にあり、その『中心核』たる存在とは何か?」

ロ「…それは『庇護愛』だ」

ロ「『幼児性』とは、その者の未熟な部分をさす言葉だ」

ロ「…君、貧乳がどうとか叫ぶな。
  視野狭窄の君は、机の上で国連加入番号の数だけ腹筋をしていろ下さい」カッ!

ロ「…すまん、話を続けよう」



206 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 20:08:34 ID:6MpwHqnw

ロ「相手が未熟な部分を愛し、認め、そしてそこに《何か》を見出す」

ロ「時には《父親》となりて未熟な者を導き、時には《母親》となりて未熟な者を支える」

ロ「時には《兄弟》となりて共に歩き、時には《姉妹》となりて共に寄り添う…」

ロ「…それが我々『幼児性愛者』の『心意気』であり、天におわす神から賜りし『永遠の使命』だ」

ロ「互いの弱さを認めあった者の中には、本当の『家族』になる者が現れるかも知れん」

ロ「…だが、それを我々は望む」

ロ「むしろ、そうでなくては、人類は遠くない未来に滅んでしまっても不思議ではない」



207 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 20:31:31 ID:PQo3lbWA

ロ「はっきり言おう。宗教家の私が今一度はっきり言おう!」

ロ「【《理想》だけでは『何』も動かないが、《理想》が無くては『何』も生まれない】!」

ロ「…我々は、そのための《何か》を築き上げた!」

ロ「…そのために我々は、宗教、国家、民族それら全てを取っ払う、
  新たな『枠組み』を我々は構築してみせた!」

ロ「では、後は何をせねばなるまいか!」

ロ「さあ議論を始めよう!」

ロ「国連会議が始まった瞬間に決議を取れるように! 我らの《何か》を助けるために!」


《イエスロリコン、ノータッチ!》
《イエスショタコン、チョイタッチ!》



208 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 21:09:51 ID:6MpwHqnw

(同日 画材屋『銀杏と茶碗蒸し』店内)


カランコローン

店「やあ、いらっしゃい」

姉「…………」ペコリ
兄「…………」ペコリ

店「畏まらなくて良いよ。 もっと楽に生きようよ」ヘラヘラ

姉「うむ、店主は元気そうだな」ニコリ

店「うんうん、女の子は笑顔が一番! 待ってろ、今日は玉露を用意させるよ」

姉「楽しみだな」ニコニコ

兄「…………」

姉「どうした兄上、そんな怖い顔をして?」

兄「ん、ああ少し考え事を」

店「平気さ。君の兄上は『兄上』なんだろ?」

姉「うむ、自慢の『兄上』だ」ギュッ

ダキシメダキシメ



209 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 22:29:08 ID:6MpwHqnw

店「随分仲が宜しいこって」

兄「…なつき過ぎてまして」ナデナデ

姉「くふふ」ニコニコ

店「仲良きことは美しきことかな。 さてもう大丈夫だよ。 この店の会話は外に漏れることはない」

兄「…さすがは各国の潜入工作員の御用達」

店「よせやい。っと痛てて」

姉「店主、何処か怪我を?」

店「うん、少し日本刀で腹を斬られただけだよ。 おかげで立つのも一苦労だ」ヤレヤレ

姉「!」

兄「…相手は?」

店「う~ん、何と言えば良いか。説明しづらいなあ」



210 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 22:36:09 ID:6MpwHqnw

ガチャリ…カラカラカラカラ

?「『旦那さま』~、お茶が入りましたよ~」

?「…こらこらはしたない、お客様の前ですよ?」

カラカラカラカラ…

兄「!」ビックリ
姉「えっ?」アングリ

友「あ、姉だ! 久し振りだね~」ピコピコ

店「ふふふ、びっくりしたかい? こちらは僕の『妻』だ」ニヨニヨ

?「…………」

店「んで、…こっちが僕に斬りつけてきた犯人」

店「僕の『義母上』だよ」ニコリ



211 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 22:56:28 ID:6MpwHqnw

(独白)


店「あれは昨年のこと」

店「その時、僕はバチカンにいた」

店「ああ、僕ら(21)同盟謹製の『届け物』を僕らの同志に配達にしてたんだ」

店「相手は、ローマ教皇」

店「本来ならば郵送で済ませるけれど、彼にも社会的な立場がある」

店「箱の中身は彼の名誉のために黙秘するけど、…ヒントとしては《アリス》《アイリスフィール》《画材屋》」

店「…我ながら会心の作品だったけれど、まあ分かる人にだけ分かれば良い」

店「で、無事に手渡ししている時に僕は彼から一人の少女について、小耳に挟んだ」



212 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 23:01:21 ID:6MpwHqnw

店「…その少女は、事故で両手両足を失い、バチカンで保護されているらしい」

店「ローマ教皇は『手の早い男』だからね。 直ぐに『弱い者』を自分の手元に起きたがる」

店「僕だって(21)同盟の一員」

店「…自然と僕の足は少女のもとへと向かった」



213 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 23:15:30 ID:6MpwHqnw

「少女がいたのは、バチカン市内のとあるマンションの一室」

「明るい色使いの部屋に、彼女を介護する女性が数名。 空調設備も完璧。 扱いは悪くない」

「…でも、僕にはその部屋が日本の座敷牢に見えた」

「だってさ、部屋に『窓』がないんだもの」

「その牢屋の中で、彼女は泣くは叫ぶは」

「挙げ句の果てに、自傷癖で周りに噛みついたり、
 舌が怪我しないようにとかで、猿轡まで装着させられてたんだ」

「…うん、僕の感覚からすれば狂気の沙汰だよ」

「あれは『医療』じゃない」

「…だから僕は直ぐに、彼女を担いで外に飛び出したんだ」



214 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 23:24:24 ID:6MpwHqnw

店「まあ…、僕らの逃避行は近くの公園までで、あっさり終わったんだけどさ」

店「僕は死ぬほど怒られたよ。
  …あの時、ローマ教皇の取り成しがなかったら、きっとコロッセオ送りになってたと思う」

店「でもね、叱られる縮こまる僕を見て、彼女は笑ったんだ」

店「…うひひ」

店「んで、その日の晩御飯の時に、『どうして笑ったの?』って尋ねると、
  『お兄さんが面白かったから』って少女が笑うんだ」

店「そりゃお兄さん、必死にもなるぜ?」

店「…だってお兄さん『ロリコン』だもの」



215 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 23:46:10 ID:6MpwHqnw

(店主の独白2)


店「そんなこんなで、ローマ教皇を脅し…もとい『説得』して、僕達は日ノ本に帰ってきた」

店「僕が彼女の《保護者》として、ね」

店「でもね、やっぱり女の子は女の子なんだよ。 …どんな状態であってもね」

店「彼女の自傷癖は再発した」

店「暴れたり、わめいたり、叫んだりもした」

店「普通の『ロリコン』なら諦めてるはずだ。 だけど僕には彼女の症状に《心当たり》があった」

店「…うん、そうそう『自殺志願者の初期段階』」



216 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/29(日) 23:56:33 ID:6MpwHqnw

店「『誰かに甘えたい』」
店「『誰かに見つけて欲しい』」
店「『誰かから必要とされたい』」

店「…まあ、『人間』なら当たり前の欲求だろうさ」

店「でも、少女にはそれを満たす術がない」

店「今となっては、本人もそれが思い込みの一種だったと笑ってるがね?」

店「…けれどもそんなのは乗り越えてから解ること」

店「まあ、そこら辺は後でのろけるから良いや」

店「で、当時の僕は、彼女に対して《保護者》として出来る限りのことを行いつつ、
  彼女が生きるための『立脚点』を探し続けた」

店「我ながら馬鹿な男と思うよ」

店「…でも、それが僕の性分だ」



217 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/30(月) 00:41:36 ID:Y234DKMo

店「…8月の第1週目だったかな?」

店「取り敢えず、僕は店をSPに任せて、少女とコミュニケーションを取り続けることを選んだ」

店「まずは、最大の敵手足を失った《絶望感》へのアプローチ」

店「僕はこれには驚かされた。 …《何が》って、少女の中に、独自の価値観があるってことに」

店「姉君は知っているが、少女の家は貧困層に位置する。
  彼女が《何か》になることで『家族』を養う方針をとっていた」

店「…その矢先の事故」

店「もう自分では《何か》になることが出来ない、考えつかない」

店「…でも、それでは『家族』が飢えてしまうってね」



218 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/30(月) 01:01:49 ID:Y234DKMo

店「…そうなんだよなあ」

店「《何か》を求める職業の多くは『五体満足』という前提条件があるんだ」

店「少なくとも研修期間中は、『通貨』が支給される仕組みだけれど、
  少女の場合、『それ』が打ち切られかけていたんだ」

店「逆にそれこそ僕が見捨ててしまえば、少女は『あの部屋』か『家族』のもとで介護人の面倒になる」

店「『社会参加』してこその『通貨』だからね」



219 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/30(月) 01:27:21 ID:Y234DKMo

(店主の独白3)


店「僕達の会議は、既に初日から行き詰まってたんだよなあ」

店「…因みに、冗談で職業『抱き枕』では駄目かと聞いたら、本気でSPに殴られた」

店「あれは禁句だったなあ」

店「けれども、幾つか発見もあった」

店「例えば少女が、軽度の『依存気質』を有していたこと」

店「ああ、悪くいうつもりは無い」

店「分かりやすい表現なら、『広く浅い交友関係』よりも、
  『狭くても深い人間関係』を結ぶことを好む傾向にあったというだけの話さ」

店「…そして、1人になる状態を極度に恐れること」

店「安心できる人間が側にいないと、極端に自信を失ってしまい、言葉が出てこないそうだ」



220 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/30(月) 01:49:41 ID:Y234DKMo

店「少女は、『信頼出来る人間』から
  『誉められる』という『経験』が極端に得にくい環境の子どもだったんだよ」

店「…一昔前、日ノ本で流行った《草食系うんぬか》ってのは、
  要するに、日ノ本人が『家庭』を省みなかった結果の産物だと思うよ?」

店「…勿論、正しいかどうかは別として」

店「だから取り敢えず、僕は彼女に自信を持たせるよう誉めることから始めた」

店「《君は可愛い》、《君は凄い》…」

店「でも、結果は効果無し」

店「僕らは気の良い話相手だけれど、そこまで深い関係じゃなかったからね」

店「だから少女は、泣くことはなくなったけど、ただそれだけの成果だったんだ」



221 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/30(月) 02:04:31 ID:Y234DKMo

店「ならば、本人の閉じ籠っている世界の環境を多少強引にも変えるしかない」

店「…そこで『コスプレ』の出番だ」

店「いや~、さすが我ら(21)同盟の面子は、やることなすこと全て抜かりが無い」

店「幸い、姉君が日本フリークだったのおかげで、少女も軽い日本語のヒアリングは出来た」

店「…つまり漫画は無理でも、アニメなら見ることが出来る」

店「いわいる名作アニメを見せて、『コスプレ』を行う」

店「うん、少女本人としては、自分の知っている単語以外、良く解らない言葉の羅列だ」

店「戸惑いながらも、恥ずかしげに《コスプレ》を行う少女の姿は、動画で残す価値があったよ」



222 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/30(月) 02:35:26 ID:Y234DKMo

店「…まあ、僕も一緒になって楽しんだし、結果オーライ」

店「その後、僕らはお互い水着を着て風呂に入った」

店「…本来、こうした【性的な行動】は原則禁止だけれど、本人と監査官の同意があれば良い」

店「裸ではなく半裸の付き合いけど、まあ風呂は良いものさ」

店「少女の身体を洗い、なんとなく誉めてみる」

店「例えば、頭をすすいだ後に、『良く出来たね』とかね」

店「湯船の中では、自分のつまらない話を餌に少女の話を誘いだし、会話を続ける」

店「そうして、少女の物理的に触れ合い、だんだん距離を縮めていく」

店「それを毎日繰り返す」



223 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/30(月) 02:44:08 ID:Y234DKMo

「そうして、僕は『話相手』から『信頼出来る人』を目指した」

「…少女の心の壁は、一寸特殊といえば特殊なものだからね」

「効果は、数日で出たよ」

「僕は、少女から【試練】を言い渡された」



224 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/30(月) 03:07:39 ID:Y234DKMo

(店主の独白4)


店「その日、僕らは車椅子で散歩に出掛けていた」

店「だがその散歩の途中で、彼女は心ない罵声が投げつけられた」

店「…奇天烈な格好に身を包んだ厚化粧の中年女性は、こう公衆の面前でこう叫んだんだ」

『気味が悪い』
『見ていて不快になる』
『あっちにいけ』

店「…………」

店「…僕はね、ただ単純にその女性に殺意が湧いたよ」

店「彼女が涙を堪えていなければ、きっと僕は奴に掴みかかっていただろう」

店「案の定、その夜は大荒れに荒れた」

店「少女は介護役の女性すら近づけず、周囲の人間を拒絶したんだ」

店「…そこで登場したのが僕だった」



225 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/30(月) 03:27:34 ID:Y234DKMo

「僕が部屋に入ると、彼女は出ていくように命令してきた」

「…勿論、断ったけどね」

「だって、介護役の人と違って、僕が傍に近づいても暴れなかったからね」

「そして彼女の恨み辛みを散々『聞き流した』後、僕は初めて彼女に怒ったんだよ」

『なるほど、確かに』
『あの女性は』
『君を侮辱した』

『…だが、僕らは君に何か失礼な事を言ったかい?』

「彼女は沈黙したよ」

「逆に物分かりが良すぎて、叱った僕の側が唖然としたものさ」

「次に彼女は、僕に赦しを乞うてきた」

「僕は咄嗟に答えたよ」



226 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/30(月) 03:28:17 ID:Y234DKMo

『ならば』
『お尻ぺんぺんだ』

「…習慣って恐ろしいね」



227 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/30(月) 03:40:03 ID:Y234DKMo

「彼女は頷いて、僕に任せると呟きやがりました」

「咄嗟の冗句に真面目に答えられると、これほど返答しにくいものは無いよ」

「でも、言ってしまった手前、紳士たる僕はやらざるを得ない」

「『有言不実行』は、お互いに信頼関係を失うものだからね」

「…暗い室内で、僕は黙々と彼女のおしりを叩き続けたよ」

「少女の方は良い気なもんさ」

「『優しく叱ってくれる大人』を手に入れて安心して身を委ねている」

「対して僕は、初めての体験に、
 いつ止めれば良いのかが分からず、ひたすら『ぺしーんぺしーん』だ」



228 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/30(月) 03:55:28 ID:Y234DKMo

「10分ぐらい叩い続けて、僕はあることに気がついた」

「少女の息が荒い」

「…語弊があること承知で発言するけど、
 ぶっちゃけ、女性の性感の半分は場の雰囲気に左右されてると思う」

「うん」

「気になって彼女の『おしめ』を取ってみると、やっぱりそこは濡れててさ」

「それで彼女の眼が、少しぼーってしてるわけですよ」

「うわぁですよ。うわぁ」

「それでいて、手を止めた僕を甘えた様に見上げてくるんだ」

「…………」

「…で、若干引き気味の僕が手を振り上げると、こくりと頷くわけですよ」



229 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/30(月) 04:12:06 ID:Y234DKMo

店「もうさ…、『聖騎士』の正体が『暗黒剣士』だった時以上の驚きだよ」

店「…僕も雰囲気に流されたら流石にやばいと思ってね」

店「こう、彼女のお尻の穴に急いで指を突っ込んで、ゆっくり出し入れして彼女を果てさせたんだ」

店「…今だから言えるけれど、あの時の僕は、彼女に危険を感じててさ」

店「何か『嫌われるための理由』を作ろうとしてたんじゃないかと思う」



230 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/30(月) 04:26:22 ID:Y234DKMo

(店主の独白5)


店「次の日からの少女の『変わり様』は凄まじかったよ」

店「…猫なで声どころじゃない」

店「隙あらば僕にスキンシップを求め、より刺激的な行為を要求するようになったよ」

店「いや、嬉しいか嬉しくないかと聞かれれば当然嬉しいよ?」

店「でも、だんだん要求はエスカレートはしてくるのさ」

店「多分ね、自傷癖と依存気質がハイブリッドした被虐癖というやつだ」

店「かなり異常だと思うよ」

店「《コスプレ遊び》をした後、御褒美にキスやスキンシップを望む」

店「僕はあの経験を通して、リストカットをしたがる女の子の心情に触れた気がするよ」



231 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/30(月) 04:37:11 ID:Y234DKMo

店「確か、最初は指で弄り始めて、次の日には洗濯鋏を使用していたと思う」

店「プレイ内容も、よりアブノーマルな方向性に」

店「…まあ、付き合う僕も僕なんだけどさ」

店「でもそれをすると、彼女は安定するんだ」

店「夜は良く寝る。 ご飯も良く食べる。 他の監査官とも仲良く接してくれる」

店「この時期が一番危険な綱渡りの時期だった気がする」

店「完全に『堕落』させてしまえば、それは彼女は人生を棒に振らることになる」

店「…でも、それを行わねば彼女の生きる『活力』に成らない」



232 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/30(月) 05:03:44 ID:Y234DKMo

店「だから、僕らは彼女に対する褒美を与える代わりに、彼女自身にも変革を求めた」

店「…彼女の《何か》には、かなり方向性が見えてきていたからね」

店「…………」

店「現在、《メイド》を含め、多数の外国人が日ノ本に訪れている」

店「けれども、完全に日ノ本語をマスターしている人材は、まだまだ足りない」

店「そして日ノ本人の中で、複数の言語を人材は少ない」

店「日本における《メイド》の任務場所になりやすい農村部や漁村部では、もっと少ないだろう」

店「故に、《彼ら》と他の日ノ本人との橋渡しとなる人材を目指すことは有効だ」



233 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/30(月) 05:22:19 ID:Y234DKMo

(再び 画材屋【銀杏と茶碗蒸し】店内)


店「…とまあ、そういうことだね」

兄「…………」
姉「…………」

店「どうした兄上君、鬼の形相をしているよ?」

兄「」コノヤロウ

店「…その後、8月第2週ぐらいに御家族に現状報告のDVDを送ったわけよ」チシシ

姉「…それでは、剥製は?」オソルオソル

店「ああ、妻の意向で、事故で千切れてた手首足首を型どりしてさ、
  デスマスクならぬ、デスハンドとデスレッグを複製しただけだよ」

友「やっぱり無くなるのは、寂しいですから…」



234 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/30(月) 05:36:49 ID:Y234DKMo

店「んで、国際状勢の雲行きが怪しくなれば、僕もあまり店を空けるわけにもいかない状態になる」
店「そこで急遽、ツテを頼んで友母さんを日ノ本で呼んだわけだが…」

友母「…………」ドキリ

店「まあ、DVDの中身は推して知るべし量るべし」

友「…私達の夫婦生活を勘違いしたお母さんは、
  京都で日本刀を買って店主さんに斬りかかったんです」クスクス

店「父親と母親の性交渉に衝撃を受ける子ども達が溢れる世の中で、
  お義母さんは、実に貴重な体験をされたのさ」

友母「……///」アセアセ



235 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/30(月) 06:01:08 ID:Y234DKMo

姉「兄上」フム

兄「なんだい姉君」

姉「やはり兄上も、『そういうこと』がしたいのか?」

兄「…君には質問の意味を理解した上で、良識的な質問を求める」ハァ

姉「?」キョトン

店「まあまあ、そう剥きになりなすんなって」

兄「…店主、本日まで自分は貴方に尊敬を持って接して参りました」

店「そだっけ?」

兄「……」ブチリ

店「冗句冗談、いきなり胸ぐらは良くない。
  …それよりも、僕の独白を完全に理解している姉君の将来が少々気になるね」

兄「どの口が抜かすか」

友「うん、姉。私のおすすめはこの狐尻尾の……」フリフリ

姉「////」



236 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/30(月) 07:16:27 ID:Y234DKMo

店「あっはっは」

兄「…全く。 それで依頼していた情報は?」

店「それならこちらだ」

ヒョイッ…パシッ

兄「………!」クワリ

店「な、結構やばそうだろ?」

兄「…それでこんなに場をお茶らけた雰囲気にしたのか?」

店「さてね、僕が妻とイチャラブするのが好きなだけかもよ?」

兄「…いや感謝する」

ゴソゴソ

姉「兄上?」

兄「なんだ姉君」

姉「その紙、見せてくれ」

兄「…何を言っている?」ピクリ

店「ああ、言い忘れてた。 …既に姉君は、その紙が『何か』知っている」イヒヒ



239 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/30(月) 23:13:13 ID:Y234DKMo

店「駄目だよ。 『中身まで』を確かめないと」

兄「…あの係員か」

店「うん、あの『パンフレット』は囮だね」

兄「封を切らず、包装紙の間に『伝言を書いた紙』を挟み込むのは常識だろ? …《兄上》?」クケケケ

兄「…………」クッ

姉「兄上、見せてくれ」

グイッ

兄「無理だ」

姉「…兄上?」

兄「姉君。本当に申し訳ない」グッ



241 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/31(火) 00:28:14 ID:Je.fw3Aw

(同日 更に、画材屋【銀杏と茶碗蒸し】店内)


姉「…何故だ! どうしてそんな意地悪を言うんだ!」

兄「…………」

姉「兄上は私を驚かそうと思って内緒にしていたんだろう!」

店「言えないなら僕の方から説明させてもらうよ」スゥッ

兄「!」クッ

店「僕は優しいんだ。『結果』報告は、『兄上』の役目だと思ってね」

兄「…………」ギリッ
店「…………」ニヤニヤ

店「姉君、実はね~」

兄「! …君の妹は現在、多国籍軍スマトラ島基地にいる」

姉「それは本当か、兄上!」パアァ

兄「…ん、従姉君からの情報だ。 まず間違いがない」



242 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/31(火) 01:08:34 ID:Je.fw3Aw

姉「行きたい! 私は次の任地をインドネシアにしたい!」

店「…いやいや姉君、君はスマトラの引き上げを聞いてないのか?」

姉「?」ヒキアゲ?

兄「…日ノ本のマスコミは、計画に批准ていない中国や韓国に『配慮』している」

店「相変わらず腐ってんね」ヤレヤレ
姉「??」クビカシゲ

兄「…ん、姉君は気にしなくていい」

店「まあ…、せやね」

兄「話を続ける」

姉「……」コクリ

兄「…妹君は《ロベルタ》という部隊に属し、
  《ロベルタ》は『アイドル部隊』として世界では報道されている」

姉「!」ビックリ



243 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/31(火) 01:33:20 ID:Je.fw3Aw

兄「…この《ロベルタ》の任務は、《メイド》のイメージアップだけではない」

姉「?」

兄「同時に《ロベルタ》の国籍も広め、
  彼女らの国が持つ《経済崩壊》などの《悪いイメージ》を『払拭』することも任務としている」

店「投資は感情論、というやつだね」

姉「…つまり?」エート

兄「…君も見るか。 これが《メイド部隊》極東支部の『回答』だ」

ピラリ

【我々は《ロベルタ》の引き上げを《限界》まで『許可』しない】」

姉「っ!」

兄「…分かるだろう。 極東支部は《ロベルタ》を『悲劇のヒロイン』にするつもりだ」



244 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/31(火) 02:10:09 ID:Je.fw3Aw

店「…そして、既にインドネシアへの渡航は禁じられていると来たもんだ」

姉「そんな…」フラッ

兄「姉君!」

ダキシメ!

姉「…………」

兄「しっかりしろ!」

姉「…嘘だ、そんなの嘘だ」

兄「姉君…」

姉「…兄上も、従姉上も、みんなして、私を謀ろうとしているんだ」ジワッ

兄「…………」ギュッ

姉「全部冗談で、実は全部嘘だった、という『サプライズ』なんだろう…」ポロリ

兄「…すまない」モットギュッ

姉「……あんまりだ…そんなの、…あんまりじゃないか……」ボロボロ



245 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/31(火) 02:32:19 ID:Je.fw3Aw

兄「…店主、貴方はこんな姉君の泣き顔を見たかったのか?」ギロリ

店「いいや、僕は『ロリコン』、弱きを護る気高き者」

兄「…だが、姉君は泣いている」

店「うん、そだね」ハッキリ

兄「…………」

店「…だから、君達2人に1つ提案があるんだけど話していいかな?」

兄「」コクリ

店「ありがと。…今、僕の手元には、どうしてだか、インドネシアのお隣マレーシア行きの渡航券が2枚ある」

兄「…それが何か?」

店「そして、マレーシアには愛すべき我が(21)同盟の協力者がいて、彼らは良き理解者だ」

兄「」コクリ

店「さて提案、


店「…君達『密入国』って興味ある?」



246 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/31(火) 04:53:25 ID:Je.fw3Aw

>>6です。

一応、ここで区切りです。

次回…

姉『…妹を監禁しにきた』
更新未定。

誤字脱字ご容赦、まとめてくださると大感謝。

乗っ取り申し訳ありません、お邪魔致しました。




247 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/31(火) 06:17:50 ID:f/eooqgM

乙かれー



248 名前:以下、名無しが深夜にお送りします:2012/01/31(火) 09:57:08 ID:fF4V0aKQ







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[ 2012/03/26 14:23 ] 戦争 | メイド | CM(0)

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